Play with the cards you're dealt

読書、旅行、自省など。自分のためのメモ

仕事への姿勢の変遷

20代から30代にかけては、それこそ仕事を生活の中心に置いてきた。でもそのエネルギーの向け方は、一面では健全ではなかったのかもしれない。

大学を出て入社した企業は、所謂大手企業メーカーで、海外展開も積極的に行っていた。僕は銀行などからも内定をもらったが、海外に開けた仕事をしたいとの漠然とした思いから、その会社に入社した。今でも、このときの動機や選択は、自分にしては素直だし、良くできたものだと感じている。その会社での仕事は充実していたが、思うところがあって転職した。

しかし、その後の数度の転職を経るなかで、随分と他人の尺度(給料やポジション)を自分の意思決定に混入させるようになっていった。その結果、小成功や小失敗で一喜一憂するようになり、僕としての興味ややりがいをないがしろにした時期が暫くあった。

そういう生き方はなぜか非常に苦しい。客観的にみれば充分な給与と仕事に就いていても、もっと早い昇進や、もっと多くの給与など、本来なら結果でしかない要素を追い求める焦りにさらされる。

そうした苦しさから抜け出る気の持ち方を、僕はまだ持たない。ただ、以前よりは、外野の尺度より、日々の仕事に向き合い、実績をつくることに集中することに気持ちを向けるようにしている。この変な焦りが延々と続くのか、どこかで雨散霧消するのか分からないが、自分と向き合っていくほかないだろう。